- キングコング
- 1933/02/25 アメリカで『キングコング』公開。（史実）（日本は1933/09/01）
- ジャングル映画のヒットメーカー、カール・デナム氏は徹底的な秘密主義で知られる映画監督だ。次の撮影は、ガス爆弾まで用意する危険を想定している。彼の監督作品は大人気なのだが、冒険映画にもロマンスが必要だと映画館主たちに要求されている。しかし、斡旋業者には撮影地を明かさず、ジャングルにカメラマンも逃げ出すライオンの撮影に出かけるデナムに女優を斡旋してくれるところはなかった。
- 当時は、世界大恐慌真っ只中のアメリカ、ニューヨーク。食事の配給所に集まる女性を目当てに品定めするが、彼の目に止まる女はいなかった。ある店先、店頭のリンゴに手を出した女性が店主にとっ捕まった所をに出くわす。デナムは店主に金を渡し、彼女の身柄を引き取った。安堵と空腹で気を失う彼女に食事をご馳走する。ブロンドの髪を持つ彼女はアン・ダロウ。叔父がいるはずだという、ほぼ、天涯孤独の身。ロングアイランドでエキストラの経験が何度か有るという。即刻、採用して船に乗せてしまった。
- 秘密主義の監督は、船長にも行き先を伝えていなかった。指定位置は南緯２度、東経９０度。スマトラ島西、東インド諸島の沖だ。
- 指定位置に到着、行き先が明かされる。
- ここから南西に移動するという。
- デナムの持つ海図に書き込まれた島は、船長の持つ海図に記載は無い。
- その海図は、原住民のカヌーが漂流している所をパーク船長が救出、生存者も死んでしまったが島の事を聞き出し、書き込んだ物。デナムはシンガポールでパーク船長からこの海図を受け取ったのだ。
- その島は、険しい崖で囲まれており、唯一、半島から上陸できるが、太古の昔、原住民が高度な文明をもって、厳重な壁を作り、本島から隔離、しかも現在でも修復を重ねているという。
- デナムはパーク船長から一緒に、その島に住むというコングの噂を聞いていた。獣でも人間でも悪霊でも無い、怪物だ。
- そう、デナムの次の映画の被写体は、世界第八番目の謎、コングだ！
- 原題：KING KONG
- 邦題：キングコング
- 製作・監督：メリアン・Ｃ・クーパー、アーネスト・Ｂ・シェードザック
- 製作総指揮：デビッド・Ｏ・セルズニック
- 1933米
- １９３３年製作というが、こりゃすごい映画だ。息もつかせぬスペクタクルで大ヒット間違いなしだね。北杜生さんとか円谷英二さんが夢中になったのも無理ないですよね。ウィルス・H・オブライエンが特撮担当です。
- ＤＶＤの裏書にクレイアニメーションとかかれていたけど、コングはピングーの先祖だったのかー
- で、（正当な）続編の「「コングの復讐／コングの息子」では、デナム氏は多数の訴訟、損害賠償から逃げ、再びあの地に行くそうだ。
- この製作総指揮って「風と共に・・・」の監督？
- TVアニメとか（古いかな）、東宝がRKOから許可を受け、「キングコングの逆襲」「キングコング対ゴジラ」、更にジョン・ギラーミン監督がリメイクしました。ギラーミンコングのお話は、心臓手術を施し、回復させたコングと、メスのコングをつれてきた「キングコング２」に続きます。ターミネーターでサラ・コナー役になる前のリンダ・ハミルトンがお医者さん役でした。
- 今年、二度目のリメイクがあるとか。
- コングは永遠の怪獣ヒーローですね。