- 魔獣大陸
- 船のオーナーで船長のランセンは、船員に内緒で、この航海を最後にカリタ号を引き払い、自分も引退するハラづもりで、一儲けを企んでいた。素性の怪しい乗客を引き受け、ご禁制の品をたんまりと積み込んで出航した。しかも、税関の海上貨物検査を無視した。どうせ異国に入れば問題ないし、引退してしまうのだ。
- さて、出向直後、ハリケーン級の低気圧が近づき警報の無電が入る。副船長は引き返すべきだと提言するが全く聞き入れられない。船長は乗客に決めてもらえという。そんな事がまかり通るのか。乗客も寄航を望むに違いない。
- 多数決の結果、そのまま航海を続ける事になった。
- 信じられない副船長。その裏には、先の理由で、ご禁制の大量の「燐」を積み、税関を振り切って出向、自国の港には寄航できなくなっているのだ。乗客も素性が怪しく、余計な所に寄って欲しくないらしい。
- すざまじい嵐の中、錨で船体を傷つけてしまい、リンの格納庫に海水が入り始めた。このままでは爆発炎上してしまう。おまけに老朽艦のためエンジン、発動機まで故障。ガンとして船を寄航させない船長に対し、船員は叛乱を起こし、あらかたの船員は救命ボートで逃げ出してしまった。
- 気が付くと濃い霧の中、びっしりと生えた藻、海草。
- やがてスクリューに海草が絡みつき、船が停止する。あたりを見回すと難破した船が集まる、魔の海域、サルガッソーだ。
- 巨大イカ、殺人海草、巨大ヤドカリ、巨大さそり、さらに、見かけの体重を軽くする気球をつけ、忍者の水上歩行術の浮き輪靴を履いた、海賊たちが殺人海草の上を歩いて襲ってきた。
- やつらは大航海時代のスペイン人の末裔。
- 海賊行為でこの海域で生き延びていたのだ。
- 原題：THE LOST CONTINENT
- 邦題：魔獣大陸：大怪獣タコヘドラの襲来
- 監督：マイケル・カレラス (Michael Carreras)
- 原作：デニス・ウィートリー （海図にない海）
- 1968'英 ハマーフィルム
- その昔はＴＶで何度となく放映された筈の映画で見覚えがあります。
- 特典にも書いてある様に乗員の背景が生きていない事と、長く感じる編集のまずさがあり大ヒットしなかったそうです。
- 有名映画をぱくった感じもしますが、この映画独自の素材も有り、あちらこちらでぱくられた感のする映画です。ＳＷ３とかね。今ではエピソード６っていうんだっけ？
- このハマーフィルムは恐怖映画の老舗だったのですが、80年代に入る事無くなくなった会社です。しかし、恐竜100万年、蛇女、ピーターカッシングが出演するドラキュラとか、ミイラ映画等、いい映画が多く、最近、ＤＶＤで出てきているのですが、いかんせん高価すぎ、なかなか手が出ません。
- レンタルを禁止するなら半額くらいにして欲しいね。
- 安売りビデオなら１０本近く買えちゃうんだよな。