- キャットピープル
- 公園で黒豹をスケッチするエリーナ。失敗作ををくしゃくしゃに丸めてゴミ箱に放り投げるがはずれ、近くに立っていた男性がひろって捨ててくれた。彼は造船会社に勤めるリード。洋服のデザイナーをしているイレーナと仲良くなり、家まで送っていった。
- 彼女が捨てていった神には豹を串刺しにする絵がかかれてあった。
- さて、イレーナはセルビア人。あなたが始めてのアメリカ人でのお友達よ。お茶でもいかが？ととっても良い雰囲気。
- ラレッジという香水の香りが漂う部屋には猫を串刺しにして高らかに持ち上げる馬に乗った騎士の像があった。セルビアのジョン王の置物だ。ジョン王は占領軍と戦い、国民を解放した英雄。
- ジョン王が解放した村は、かつては敬虔なクリスチャンの村だったのが、悪魔に敬服し、祈りをささげる、邪悪な魔女がいた。ジョン王が始末したが、魔女は山に逃げ込んだ。その魔女の村の生まれだというのだ。
- 話が暗くなったのでまた明日。明日の夕飯に誘い、おいとまする。
- 翌日、リードは子猫ちゃんを購入して、イレーナを訪ねる。かわいい子猫ちゃんはイレーナを威嚇した。猫はなついてくれそうに無いから、カルーソーのように良く鳴くカナリアに交換。
- 交際が順調に進むが、キスも全然していない。アメリカ人はもっと早くキスをするんだよと仕向けても、イレーナは浮かない顔。
- 今まで、恋に落ちないように独りで生きてきたという。猫族にまつわる邪悪な過去のために。
- 話だけは進み、リードとイレーナはセルビアレストランで披露宴。
- 披露宴の後、二人きりになるとイレーナは魔性に打ち勝つまで、本当の夫人にはなれないわというのだ。いきなり、家庭内別居の奇妙な夫婦生活が始まった。
- リードは職場の同僚、アリス・ムーアの紹介でイレーナを精神科医に連れて行った。
- ルイス・ジャド医師の催眠療法で、深層心理が暴かれる。猫族は「嫉妬や欲望を持ったら豹に変身」「恋に落ちて愛するものに抱かれてキスをすると邪悪の心が芽生えて相手を殺そうとする。」種族。
- 先生の見立ては「お父さんは森で不審な死を遂げ、友達からきみの母親は猫女だとののしられた」経験が非科学的な事を信じている根拠なのだ。
- 原題：CAT PEOPLE
- 邦題：キャットピープル
- 監督: ジャック・ターナー
- 1942年、米
- ジョン王が追い払った魔女と猫族の関係が明確に語られていないので観た後に、適当に解釈しないとならない手の映画でした。
- イレーナのお母さんが猫族で、「抱かれてキスをすると相手を殺そうとする」んじゃ、イレーナは生まれないですよね。
- 二作目は難しいのが世の常なのですが、この映画の続編「キャットピープルの呪い」は、なかなか評判がよろしいようで、観たいリストの上位につけております。なんでもロバート・ワイズ監督の初作品らしいです。
- ナスターシャキンスキー主演でリメイクされました。最後だけ覚えていますがすっかり忘れてしまいました。