- 怪人二十面相
- 1952/11/13 羽柴博士に怪人二十面相から電報が届く。
- (昭和27年)
- 映画：怪人二十面相 第一部『人か魔か？』 監督：弓削進
- 少年探偵団団員の羽柴宗二君の家に吉報が来ていた。
- 先の大戦で戦死したと思われていたお兄様の宗一さんの名がが送還名簿に載っており、帰ってくるというのだ。
- お父様も、やっと超原子炉の設計を完成させ、戦死したと思っていた息子が帰ってくるというので二重の喜びだ。
- 家に来ていた銀座で美術商を営む大鳥さんに息子の帰国を報告、パーティを開くことに。大鳥さんを玄関に見送り、振り向くと、玄関の置物の甲冑に手紙がおいてあった。
- 完成した超原子炉の設計図を頂戴にあがるという怪人二十面相の犯行予告だった。
- 怪人二十面相を捕らえることでは右に出るものがいない明智探偵は渡米中だ。
- 警視庁中村捜査係長の指示に従い、平穏を装い、宗一の帰国パーティを続行することにした。
- パーティの最中、電報が届く。
- それは、怪人二十面相が犯行時間を宣言するものだった。
- 今夜、十二時に設計図を頂戴に参上するというのだ。
- 羽柴邸は警視庁が厳重に警戒、アリ一匹とて侵入できない。
- 明智探偵の留守を預かる小林少年は、帰国パーティに参加していた他の少年探偵団員たちを使い、二十面相の裏をかく。
- 宗二君の家の周りにモグラ取りの金具を仕掛ける。犯行時刻に現れ、設計図を盗んで逃げる二十面相の顔を確認し、あわよくば捉えようというのだ。
- 【第二部：巨人対怪人】
- 宿敵、明智小五郎を地下牢に閉じ込め、ご満悦の怪人二十面相。
- 明智先生の帰りを心待ちにしている小林少年は、先生からの無電を受信する。連絡の内容から、監禁されているのは高井戸松林。小林少年は警視庁に連絡。警官隊が二十面相のアジトを包囲、激しい銃撃戦が始まった。
- 【第二部：怪盗粉砕】
- キャラメル本舗につられ、誘拐される羽柴サナエちゃん。
- 加えて二十面相は手下を使い、明智探偵事務所の秘書、高安玲子を拉致する。しかし、そこは秘書とはいえ、名探偵明智小五郎に使える女史。伝書鳩で居場所を明智探偵に伝えるのであった。
- 警官隊に包囲された二十面相の第三のアジト。二十面相はまたしてもアジトを放棄、気球で逃げる。
- 明智探偵は逃走経路を推理、少年探偵団と共に、二十面相を追い詰める。
- 昭和27年ならパブリックドメインかしらんと思ったら公開は昭和29年でゴジラ保護法案の中で保護されているので映像は無しです。
- 少年探偵団の本を読破とはいいませんが、８割方読んで（半分くらい忘れていますが）いる私には、すべてのトリックが先読みできてしまいました。
- ただ、この二十面相は子供にも鉄砲をぶっ放すは、銃撃戦をするし、外国に設計図をほしがる国がいたから盗もうとしたらしいです。美術品しか興味はないし、人を傷つけたりしないキャラのはずなんですけどね。
- 電報が大写しになって昭和27年11月13日に見えるのですが銀座の犯行は10月25日なんです。１年にわたって戦っているとは思えないんですよ。些細なところですが監督、よろしくです。
- 焼け跡はおおむね快復したころのお話、町がこんなにのどかだとは。電柱も電線も街灯もだんぜん少ないし、車もほとんど通りません。
- 子供が号外の新聞を配り、「へーい、シューズぴかぴか」みたいなでたらめ英語を使って靴磨きをしていたり今では法律でだめですが、その当時、戦争孤児はよかったのでしょうか。
- 当時の子供の流行だったらしい、トランシーバー、電信、FOXハンティング、伝書鳩なんかが出てきます。
- 今なら携帯電話とメールで済んじゃいますね。
- 少年探偵団の親御さんが心配しないのか心配です。