- ウォーゲーム
- 1983/08/18 この日のパリ行きパンナム１１４便を予約。
- （映画：『ウォー・ゲーム』監督：ジョン・バダム）
- デビッドとジェニファーは生物で落第点を取る劣等生。デビッドは授業中にふざけすぎ、校長の所へお説教部屋行きを命じられた。ところがこのデビッドは校長室の前室に学校ネットワークへのパスワードがメモされている事を知っていて、これを見るために、時々、しょっちゅうわざと起こられているのだ。今日のパスワードは「Pencil」だ。
- ジェニファーを自分の部屋に誘い、自慢のコンピュータで学校のコンピュータに接続（音声カプラ）自分の成績を引き出し、生物の不合格を合格に書き換えてしまった。
- 驚くジェニファー。そんな事しちゃダメって、自分の成績を元に戻させ、怒って帰ってしまった。
- デビットは雑誌広告で、獲物を見つける。「クリスマスにいよいよ発売 脅威のコンピュータゲーム プロトビジョン社」。早速ネットワークに侵入を試みる。住所から電話番号を割り出し、近くの番号を機械的にコール、コンピュータの応答を待つのだ。電話は自動で発呼、コンピュータのキャリアがあった番号を自動に蓄積していく。お気づきの通り、デビットはハッカーだ。
- ゲーセンでギャラガに打ち興じるデビットにジェニファーがやっぱり成績を上げといてよと近づいてきた。自宅に戻り彼女とコンピュータでデートだ。ピックアップできた回線を吟味していくと、パンナムの回線を発見、８月１８日シカゴ空港８時１５分発パリ行きパンナム１１４便を予約。禁煙シートでパリ行きだ。予約だけだから、大丈夫。ってそんなことやるからパンナムって無くなっちゃったじゃない。
- 正体不明のネットに接続。ゲームでログインするとフォルケンの迷路、チェス、ポーカー等、ぞろぞろとリストアウトされてきた。最後は全面核戦争。でも、中には入れない。せっかく目的のプロトビジョン社の回線を見つけたのに。この回線のハッキングを仲間の大学生、ジムに相談する。ジムと友達の結論は、開発者が仕組んだバックドアがあるはずだ。ジムの友達が言うには最初に出てきた「フォルケンの迷路」にかかわりがあるパスワードのはずだ。これを探すのだ。
- １週間も学校を休んで調べ上げ、1973年６月に死亡した「フォルケン・スティーブン」を見つける。フォルケンは、学習機能を備えたチェスゲームを作った人物。彼は、４１才で息子ジョシュアと妻を同時に事故で失う。ひらめいた。パスワードは息子の名前「ジョシア」だ。
- コンピュータはデビッドの接続をフォルケン教授と認識、1973/06/23に登録を抹消しているがどうした？と聞いてきたのだ。大成功！ゲームの誘いに「全面核戦争」を選択した。
- ソ連を選択したデビッドは最初の標的をラスベガス、そして自分の町、シアトルに設定した。
- 丁度その時、国防総省が緊急事態、ミサイルを検知したのだ。
- 原題：ウォー・ゲーム
- 監督：ジョン・バダム
- 冒頭で、シドニー・ルメット監督の「未知への飛行・フェイルセイフ」が観たくなり、デビットが成績を書き換えるあたりで、「コバヤシマル」を思い出して、ＳＴ２を観たくなったりします。
- 日本ではほとんど使われた憶えがないのですが、音声カプラを使ってコンピュータの通信をします。同時期の映画「ブレインストーム」でも使用していました。当時のアメリカのコンピュータ事情は端末としてコンピュータが発達したのでしょう。
- この映画を検索すると、初期のハッカー映画とか、「ジョシア」をパスワードに使っている人が結構いたとか、出てきます。公開当初、結構、話題になった映画だったのです。
- いま、パソコン通信でのログインしか出来ないようにすると若い人はハッキング対象からはずすかもしれませんね。しかも、音声カプラじゃないとログインできないようにするとか。（笑）